8.おもな便秘薬の特徴と注意点
浸透圧性下剤(非刺激性下剤)酸化マグネシウム錠・水酸化マグネシウム錠など
特徴
- 作用が緩和でコントロールがしやすい
- 非刺激性でおなかが痛くならない
- 長期に使用してもクセにならない
- 腎疾患のある人は注意が必要
大腸刺激性下剤 センノシド・センナ・ダイオウ・ピコスルファートナトリウム・ビサコジルなど
特徴
- 作用が強く不定期に便意を催す
- 習慣性・耐性があるため一週間以内の服用にしたほうがよい
- 妊娠、または妊娠の可能性のある人は服用を避ける
- 常在菌のバランスが悪い場合、センナなど生薬は効きにくい報告あり
浣腸、座薬剤 グリセリン浣腸・ビサコジル坐剤など
特徴
- 浣腸のグリセリンは稀に依存性がある。
- 痙攣性便秘、肛門裂傷、潰瘍性痔核の人は使えない。
- 直腸炎、直腸刺激感、過敏症状が現れることがある。
- 下腹部痛、下痢、残便感を感じることあり。