5.長期に渡る便秘症のはなし
慢性便秘症は数年にわたる便秘で、便秘薬やいろいろなお通じ解消サプリメントが手離せないタイプのものです。
慢性便秘症の方の特徴
- 腸に筋力がなく横に走る大腸が垂れ下がっている女性と老人に多い。
- 慢性疾患として便秘薬に頼ることに違和感を感じていない。
- 刺激性の高い便秘薬に頼りがちになり、量が増えて長期化し、いわゆるクセになる。
- 大腸刺激性下剤の連用で大腸粘膜が黒くヒョウ柄に変化する大腸メラノーシスになりやすい。
- 粘膜に潤いがなくなり、硬くそして肥厚するので常在菌が住みずらくなる。
- 品名を変えて便秘薬選びをするが、同じ大腸刺激性下剤を購入している人が多い。
- 腸内細菌の力を活かして治療する考えに及ばないことが多い。
便秘症を脱出する方法について、悩んでいるものの親身になって指導してもらえる経験者が近くにいないことも特徴です。
このような方には、刺激性下剤の連用がクセになり飲む量が増えて便秘症が長期化している実態を一度振り返っていただきたいです。
近代医学の便秘治療においては、お腹の痛くなる大腸刺激性下剤の使用は1週間以内と指導されていることを知っていただきたいです。